今年は短期間の夏休みというのもあってか、例年以上の忙しさにかまけてブログ更新が滞りがちでした。あれこれ書きたいことはあったのですが、いざ書き始めると眠気…を繰り返し、気がつけばあっという間に8月。本来なら夏休み真っ盛りですが、今年に限っては全くそんな気がしません。

ブログを楽しみにされている方のため、なるべく時間を見つけて更新を小まめにするつもりでおりますので、今後も変わらず当ブログをご贔屓ください。

ブログはこんな調子ですが、日々の授業においてはどんな状況であろうと、全てにおいておごったり侮ってはなりません。常に子ども目線に立ち、「初心、忘るべからす」の精神で取り組む気持ちでおります。


「上ばかり見ていると足元が疎かになる」
「遠くに跳びたければ足元を固めよう」

どちらも現状認識の大切さを説く"格言"的な言葉です。これを勉強で例えると、その「足元」は学習面全般における基礎にあたるでしょうか。

では、いったい、その基礎とは何なのか?

やさしい問題が解ける、公式を覚えておく、必要事項を小まめに暗記する…他にもいくつか思い浮かぶかもしれません。しかし、私の考える基礎とは、そうした手法・テクニックの類いを指すのではなく、学力に見合ったものを効率的に勉強する。さらに、継続性を持たせる工夫を凝らすが大切だと感じています。

計算もままならない状態で難しい文章題にチャレンジしても、ほぼ正答には辿り着けないでしょう。ひょっとしたら灯台下暗しで、問題文そのものが正確に読みとれていない可能性すらあります。問われていることを勝手に解釈していては、安定した得点は望めないでしょう。学力に釣り合わない難問に取り組んだり、学習状況に問題を解いたところで、いったいどれだけ学習効果を得られるのでしょうか。

他では、学校でも塾でも授業が進むにつれて、以前に学んだ知識がひょいと顔を覗かせることがあります。例えば「この文章題、似たようなのをどこかで見たことあるなぁ」と頭の中にある古い引き出しを開けていくと、例えば「つるかめ算」や「倍数算」にたどり着いたりするかもしれません。そうした発見は、これまで学習してきた「点と点」がつながる瞬間であり、以前に学習したものと並べて比較することで多角的の思考が養われます。

そういった姿勢で勉強に取り組み、ものごとを多角的・複眼的に見る習慣が身につけば、獲得した知識を柔軟に使いこなすことができるでしょう。